「ペルソナ」と「ターゲット」という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にはどんなことなのかよくわからない、と思ったことはありませんか?
ネットで検索して出てくる記事は、企業やチームで仕事をしている人向けで、一人で頑張る女性起業家さんには該当しない場合も多いです。
この記事では、ペルソナとターゲットの違いも説明しながら、女性起業家さんがペルソナを設定するときのコツについて分かりやく解説します♡
女性起業家にはターゲットとペルソナ設定どちらが必要?
結論から言うと、女性起業家にはターゲットとぺルソナ、どちらの設定も必要です。ターゲットの中にペルソナがあります。どういうことなのか、まずはターゲットとペルソナの違いから見てみましょう。
ターゲットは「あなたのお客さまの属性=集団」
ターゲットとは、あなたがあなたの提供しているサービスを知ってほしいと思う人たちです。
あなたのこと、あなたのサービスを知ることによって、お悩みやご希望が解決できるお客さまたちになります。
例えばあなたが、女性向けにパン教室を主催しているとします。年齢や境遇、思いなどを考えてみましょう。
- 20代、独身、会社員、パンが好きなので焼き立てを食べたいな
- 30代、主婦、子供あり、家族に焼き立てパンを食べさせてあげたいな
- 40代、主婦、子供あり、自分の時間が増えてきたから趣味に。将来自分でもパン教室が開けたらいいな
上の3つは、ターゲットとして、お客さまの年齢や、結婚・子供の有無、思いを考えてみただけですが、それだけで、教室の紹介のしかたが変わってくるような気がしませんか?
- パンが好きなので焼き立てを食べたいな。
→会社帰りの時間や土日に開催した方が良さそう。自分の家で作れるように、というよりは、教室内で美味しいパンを食べてもらうことに重きをおこう。
- 家族に焼き立てパンを食べさせてあげたいな。
→小さいお子様と一緒に来てもらえるようにしてみよう。あるいは旦那様にお子様を預けられる土日開催がいいかな。難しい工程がない、簡単なメニューにしよう。
- 自分の時間が増えてきたから趣味に。将来自分でもパン教室が開けたらいいな。
→お子様が学校から帰るまでの、平日昼間の時間帯で開催しよう。基礎から応用まで丁寧にご指導しよう。道具や起業についてもお話しできるかも。
つまりターゲットの設定は、あなたがあなたのサービスや商品を紹介する時に、どのように紹介していったらそのお客さまに届くのかな?響くのかな?と考えていくために必要な属性の設定になります。
ペルソナは「あなたのお客さまの具体的な人物像=個人」
先ほどの例の【20代、独身、会社員、パンが好きなので焼き立てを食べたいな】の場合、この女性集団から、ペルソナとしてもう少し細かく人物像を設定してみましょう。
一人暮らしをしていて、料理はほとんどしない。都内のオフィスに電車通勤していて、おしゃれや美容に敏感。休日は女性の友達とショッピングに行ったり、家で部屋着でNetflixを見ながらくつろぐ。
このようなひとりの人物像となるペルソナを設定する目的は、大きくわけて2つあります。
- お客さまに、より響く紹介ができるようになる
- お客さまの視点から、お悩みやご希望の解決策を考えることができるようになる
ターゲットとしては先ほどと同じ【20代、独身、会社員、パンが好きなので焼き立てを食べたいな】と思っている集団ですが、ペルソナに向けて考えてみましょう。
- 料理はしないからエプロンも持っていないかもしれない。満員電車に乗るだろうから持ち物なしで来てもらって、エプロンやタオルなどもこちらで貸してあげよう。
- カロリー控えめで、でも満足感のあるメニューにしよう。
- 野菜やカルシウムなど、栄養を多く摂れるメニューにしよう。
- インスタにあげやすいように見た目が華やかなパンにしよう。器やディスプレイにもこだわろう。
- サクッと簡単に作れるように、ある程度はこちらで準備しておこう。
- 友達との話題にできるように、パンを試食する時のお茶も美味しいものを用意しよう。
- 持ち帰り用のパンはかさばらない大きさにしよう。袋も用意してあげよう。
- 予約やキャンセル、変更が簡単にスマホからできるように整備しよう。
などなど、あなたがお客さまを想像しやすくなると、あなたがサービスを考えたり、紹介したりする時の内容や言葉の選び方、表現の仕方が変わってくるのではないでしょうか。
このように、あなたがお客さまの思いや行動を想像して、適切な表現ができるようになることが、ペルソナを設定するメリットになります。
女性起業家のペルソナ設定ポイント
ペルソナを設定するときは、いきなり細かい人物像を設定するのではなく、まずターゲットを決めて、そのターゲットの中からペルソナを設定する方法がわかりやすいと思います。
ターゲットを決めましょう
女性起業家のあなたがターゲットを決めるとき、多くの項目は必要ありません。上記のパン教室の例のように、年齢、結婚の有無、お子さんの有無、思いの4項目を考えてみましょう。
結婚やお子さんの有無は、時間やお金の使い方に影響が出てくる項目ですので、サービスの内容によっては重要な項目になると思います。あなたのサービスのことを思い浮かべてみてください。
- 自分のサービスから、誰のどのようなお悩みやご希望を解決できるかな?
- 過去に自分のサービスを購入してくれたお客さまは、どのようなお悩みやご希望があったかな?それがどのように解決できたかな?
- あなたのことを知ってくれたきっかけや、購入に至ったきっかけは何だったのかな?
- 同じようなサービスを提供している女性起業家さんのお客さまはどんな女性かな?どのような女性がフォローしているのか、また、購入者様の体験談などもあれば参考になりますね。
最初はターゲットを1つに絞れなくても大丈夫です。ターゲットを探すような感覚で考えてみてください。
ターゲットを決めてから、その中からペルソナを設定します。
女性起業家のペルソナ設定3ステップ
- ターゲットを探す⇒ターゲットを決め、その中から1人を選ぶ⇒その人物像に、詳しい情報を設定する
上のパン教室の例のように、集団の中から1人を作り上げていくイメージで考えてみてください。
ひとり暮らし?実家暮らし?何人家族?どこに住んでいる?お仕事は?…
生活スタイル、性格、趣味、口癖、休日の過ごし方など、その人にあなたのサービスを届けるためにあったらいいなと思う情報を設定していきます。
ペルソナに設定する項目は決まっていません。人物像を細かく決めることよりも、あなたがその人のどこにあなたの思いを訴えたいのか、こういう人のこういうところに届けたい、というポイントがわかるようになることが大切だと思います。
項目が決まっていた方が考えやすい女性起業家さんもいらっしゃると思いますので、いくつか項目をご用意しました。
必要部分だけ空欄を埋めて使ってみてください。
ペルソナ設定の項目
名前・年齢・職業(専業主婦でもOK)・収入・仕事形態(フルタイム/パートタイム/単発など)・通勤にかかる時間や手段・電車なら車内で何をしているかなども・住まい(地域/実家?一人暮らし?/マンション?アパート?戸建?/建売?注文?など)・趣味(複数でも可)・家族構成・ペット・身長や体重・結婚や恋人、お子様の有無・交友関係・日課にしていること・1日のスケジュール(平日 / 休日別)・利用しているSNS・情報収集の方法・よく見ている映画・動画チャンネル、番組・よく聞く音楽・購読している雑誌・好きな有名人・好きなブランド・好きな色・買い物をする場所やサイト最近の悩み、希望(複数でも可)・将来の夢・価値観・思考癖、口癖・好きな言葉
女性起業家がペルソナ設定で気を付けること
女性起業家さんのペルソナ設定で、気を付けていただきたいことが1つだけあります。
それは「一度決めたら終わり」ではなく、お客さまの動向を見ながらブラッシュアップをしていただきたいのです。
あなたの発信をお客さまがどのように受け止めてくれたのか、よかったところ、改善が必要なところは見直すことが必要です。その時々の流行もありますので、時代遅れにならないことも大切です。
まとめ
女性起業家のあなたには、ぜひペルソナを設定していただきたいと思います。
- ペルソナはターゲットの中から、具体的にひとりの人物像をつくりましょう。
- ペルソナを決めるメリットその①お客さまに、より響く紹介ができるようになります。
- ペルソナを決めるメリットその②お客さまの視点から、お悩みやご希望の解決策を考えることができるようになります。
- ペルソナは決めっぱなしではなく、ブラッシュアップしていきましょう。
この説明はペルソナさんにとってどのように受け止められるだろう?こういう言い方をしたらどのように思われるだろう?あなたに迷いが生じたときや、なんとなくうまくいかないと感じたときに、ペルソナの気持ちを考えてみることは、あなたを原点に立ち返らせてくれると思います。
女性起業家のあなたが、女性らしく思いやりのある発信ができますように♡
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Cover Photo:むつみ、Design:成海はるか